【アルドアック】代々木八幡の心地よいスペイン料理店で頂くパエリアが絶品
レビュー
年末年始休みにハミ出してる月曜日を休暇にしようと思ったら、そのシワ寄せで日付変更線を跨ぐ勤務の連続でようやく訪れた土曜日。
とはいえこの日は絶品パエリアを頂こうと、一ヶ月も前に予約したコチラのお店に伺う日ですから、そんな平日の事も忘れて意気揚々と伺いました。
お店は代々木公園駅から5分程の商店街のような曲がりくねった道にあるビルの2階。最初はどのビルか分からず通り過ぎてからGoogle先生に導かれて到着です。
開店の12時の3分程前に2階に上がって、まるでマンションの一室のような扉の前で待っていると程なく扉が開いて、ご主人に導かれてお店の一番奥のカウンター席へ。
予約の時にランチのコース(3600円)を注文していたので、ご主人からメニューを受け取ってワインをチョイスです。
白のワイングラスをお願いして、ご主人からの3種類の提案の中のコクのあるタイプを選びました。
カウンター席のみの細長いお店は落ち着いた灯りの、外の世界とは切り離されたような空間で心地良さを感じます。
コースの最初は、アホブランコという冷製のスープ
アーモンドとニンニクがベースのクリーミーなスープです。その中に酢漬けのイワシをメインに、アホブランコには定番という葡萄のスライスが散りばめられていて、ゆかりなども入っているということです。
頂くと、クリーミーですが酢漬けの酸味が効いているのか、スッキリした味わいです。イワシの酸味と葡萄の甘味がアクセントになっていて、様々な味わいが変わるがわる口の中に訪れてきて美味しいです。
続いてはピキージョという赤ピーマンの豚肉と玉ねぎの肉詰め。
お皿に散りばめられたソースも、このピキージョのソースとのことです。
ご主人のお話では、ピキージョはピーマンというより唐辛子の一種とのことでしたが、辛いのが苦手なワタシは大丈夫なのか?と少々心配になりましたが、コレが頂いてみるとステキな食感。先ずピキージョが柔らかく、中の豚肉と玉ねぎはフワッとした口当たりです。ピーマンの肉詰めを想像していたので、全く違う口当たりで、もっと繊細な味わいの美味しさです。ソースも美味しく、ピキージョにタップリ付けて頂きました。
途中、パンが到着。フランスパンのようですが中はしっとり柔らかく、このピキージョソースを付けて頂きましたが、パンにとても合っていました。
肉料理はぶどうの枝で焼いたというオーストラリア産の羊肉。
ソースは2種類で、モホと呼ばれるカナリア諸島の緑色のソースと、ロメスコと呼ばれるバルセロナのオレンジ色のソース。
そしてガルニには焼いたポロネギ。
羊は旨いですね。殆ど羊のクセはは感じられず、とてもジューシーで肉の旨味が感じられます。このお肉に2種類のソースを代わる代わる付けて頂いてみましたが、モホはニンニクの香りでパンチが効いた感じです。ロメスコは日本の味噌のような感じで、どちらもジューシーなお肉にはピッタリでした。
ポロネギには味噌っぽいロメスコが合っていて、ネギ味噌みたいで美味しかったです。
そしてお待ちかねのパエリアはこの日はイカスミ。
アリオリというニンニクのソースが乗せてあり、お好みで付けて頂きます。
このパエリアが絶品。イカスミの旨味がしっかり感じられて、絶妙なお米の硬さ加減でとても美味しいです。アリオリを付けて頂くと、コクとニンニクの香りが混ざり合って、更に美味しいですね。
もう10年以上昔にバルセロナで頂いたイカスミのパエリアも美味しかったですが、それ以上に感じます。
デザートはベイクドチーズケーキ。
コレがトロットロッのとろけるようなクリーミーさで、旨いです。チーズの風味もイイ感じですが、このとろけ加減がサイコーに旨いです。
ご主人に伺ったところではコンビニなんかで売ってるバスチーと同じものとのこと。ですが、あのサイズではこの食感は出せないということで、全く別物の美味しさです。
最後はエスプレッソで〆ました。
どのお皿もとても美味しく、満足感の高いコースでした。
ご主人の料理の説明もとても丁寧で、本格的にスペイン料理を頂くのは初めてでしたがとても楽しめました。
今度は是非夜に伺いたいですね。
ごちそうさまでした。
Shop Information
Ardoak
東京都渋谷区上原1-1-20 JPビル2F(GoogleMAPへ)
03-3465-1620