【京都 和久傳】創業150年を超える老舗で京料理を堪能
レビュー
ドシャ降りの中、金閣寺と北野天満宮を巡った後は、京都駅へ向かってランチに。
一昨日のランチを頂いた、はしたてと同じ系列の和久傳のアッパーな方へ。
高台寺や室町の和久傳の方がずっとアッパーなんでしょうが、ソチラには手が届かないのでコチラで存分に楽しみますよ。
何せ、150年超の京の老舗ですからね。
期待大ですよ。
12:30過ぎに伺いましたが、既にランチ数量限定の刈安(4400円)は終わっちゃってるとのことなので、その次にリーズナブルな蘇芳(6500円)に。
メインは鯛の黒寿しをチョイス。
京都市街を眺められるカウンター席がベストでしたが、予約もしていない飛込みなので、中央の大きなテーブル席に。
先ずは竹筒で日本酒を注いでくれます。
この後、この雨の中を東寺に向かうつもりなので足元覚束なくならないように、チビチビいきますかね。
最初は鰹のお造り。
大根おろしや大葉なんかと一緒に頂くようです。
コレはウマいよね。
鰹の身に弾力があって、カツオそのものがウマいですよ。
続いては鱧の菊花碗。
菊の花の黄色が鮮やかで、お椀の褐色の漆塗りとのコントラストが美しいです。
その中には鱧と冬瓜。
薄口の出汁が鱧のフワフワとした身と雰囲気が合っていますね。
鱧には少し香ばしさも感じて美味しいです。
冬瓜はこの出汁をシッカリ吸い込んでいて瑞々しく、出汁を堪能するにはモッテコイのように思います。
その次は鰆の炭板焼き。
炭板焼って初めて見ました。
こういう料理もあるんですね。
炭の香りを料理に移して楽しむのでしょうか。
鰆は上品な美味しさ。
鰆自身の焼き加減の香ばしさなのか、炭板の香ばしさなのかはイマイチよく分かりませんでしたが、香ばしさと鰆の淡白な身の旨味が上品です。
添えてある味噌を付けて頂くのですが、淡白な鰆と濃厚な味噌の組み合わせはタマラン美味しさですよ。
そして小鉢に入った白和え。
いちじく、柿、蓮根、ほうれん草、南京麩の白和えとのこと。
アーモンドも一緒に和えてあって香り良く、甘酸っぱく味付けてあり、こちらも上品に感じますね。
蓮根やほうれん草はモチロンですが、いちぢくと柿がその甘さをより感じるように思えて、とても美味しかったですよ。
次の一品は、鯛のおかき揚げ。
中にはおかき揚の他に胡麻豆腐に冬瓜。
餡掛けにはきのこがタップリ。
おかき揚はきっと米粉の衣で揚げてあるんでしょうね。
モッチリとした食感で美味しいです。
そして何より餡ですね。
醤油仕立てですが出汁が効いていて尚且つ、きのこ旨味が染み出していてとても美味しいです。
いよいよコチラのスペシャリテの鯛の黒寿し。
酢が立ってなく柔らかな酢飯と鯛の旨味が美味しいですね。
一昨日、はしたてでは金目鯛のお寿司を頂いてましたが、金目鯛に比べると柔らかな旨味で、何品も頂いた後には丁度イイ美味しさです。
そして最後の甘味は山椒の餡の麩焼き。
白餡に山椒の実が所々に混ぜ込んであって、山椒の実を齧ると爽やかでピリッとした風味が感じられる大人のスイーツという感じでしょうか。
香ばしい京番茶と共に頂いて〆ました。
京都最後のご飯で京都らしい品々を頂けて、とても満足ですね。
お店の方の対応も素晴らしく、サスガは老舗の高級店という印象です。
駅からも近く、オネダンも手の届く範囲なのでまた京都訪問の時には是非候補に挙げたいお店ですね。
ごちそうさまでした。
※和食が気になる方は、このブログの和食の記事を集めたページもご覧下さい。
Shop Information
京都和久傳(ホームページへ)
京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町 ジェイアール京都伊勢丹11階
075-365-1000