【名曲・珈琲 麦】強烈な存在感を放つプリンとお店
レビュー
御茶ノ水の小川軒で素晴らしいハンバーグとプリンを頂いた後でしたが、この日の第二の目的のコチラを目指してプリンのハシゴです。
到着したのは12:50。
アングラな雰囲気の香る地下へ向かう階段を降りると、少し入るのがためらわれるクラッシック過ぎる雰囲気。
お店の中に入っても、お店の方はいますが案内はされず、どうやら好きな席に座っていいようです。
フロアは入り口から左右に分かれてますが、右のフロアにはお店の方らしき年配の方が座っていて入りづらそうな雰囲気なので、赤いベルベットチックなクラッシックな椅子が並ぶフロアの奥の席に。
ところが、座ろうとすると椅子のクッションが弱っているのか座るなり椅子の奥に落ち込むような姿勢になって、慌ててテーブルの反対側の席に座り直しました。
それにしてもタバコの煙さが気になります。
今はタバコを吸っている人はいないようなので、煙さが染み付いているんでしょうか。
そんな印象の中に静かにクラッシックが流れているのが独特の雰囲気を醸し出しています。
姿の見えないお店の方を呼んで、自家製のプリン(450円)とアイスコーヒー(300円)を注文しました。
プリンは注文して3分もしない内に、アイスコーヒーと共に到着しました。
プリンは、ある意味このお店を象徴するかのようなシルエット。
パイナップルやみかんのシロップ漬けと共に入っていて、ピンクのさくらんぼを乗せた白い生クリームを奥に追いやるように、大きな鬆(す)がいくつも入った少し大きめのプリンが透明なガラスの足つきの器に鎮座しています。
その独特の存在感は、このお店の雰囲気と見事にマッチしていて、強烈な存在感です。
その存在感に気圧されながら頂くと、甘さは控えめで卵の風味は感じられますが、先ほど小川軒で頂いたプリンとは真逆のかなりライトな感じです。
見た目も薄いカラメルはホンノリと甘さは感じますが、少し水っぽくて濃厚さはありません。
しかし、生クリームと一緒に頂くと、甘さが絶妙で何故かプリンの卵感も引き立ってきます。
特に黒く鬆の入ったプリンの天辺は、カラメルが濃厚に染み込んでいて苦味走った風味と卵のコク、そして生クリームの甘さが一体となって、かなり美味しかったです。
フルーツのシロップ漬けも、甘さ控えめのプリンのインターバルには程良くマッチしていて、全体感で完成されたプリンのような印象です。
アイスコーヒーは使い込んだ銅製のカップに入って、コチラもお店の雰囲気を象徴していて、何もかもが独特な存在感でした。
是非また伺いたいですが、課題はこのタバコ臭ささでしょうか。
ごちそうさまでした。
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名曲・珈琲 麦