【リアン】池尻大橋のフレンチで流れるような所作から繰り出す一品一品が素晴らしい
レビュー
この11月はフレンチ月間と意気込んで、毎週末にフレンチに訪れる2週目はコチラのお店にしました。
池尻大橋駅からクネクネと住宅街を進むと、ポツンと佇むお店が見えます。
到着したのは12時の開店15分前。
お店の外で待っていると、パラパラとお客さんが集まって来て、開店前には10人程に。きっと予約の皆さん。
開店して、カウンター席に案内されました。
この日は前菜、スープ、メイン、デザート、食後の飲み物にワンドリンクが付いたAコース(2800円)で予約をしていたので、メニューを頂いて前菜とメインをチョイス。
前菜は、先ほどまでキッチンで捌いててウマソーに見えたのが多分そうだろうとヒラマサの炙りを、メインは先週も豚ローストでしたが、2週続けての豚ローストに。そしてワンドリンクは白ワインにしました。
4人いるお店の方は皆イケメン揃い。その中でも凛々しい雰囲気の方から気さくに話しかけられ、カメラの話で盛り上がりましたが、その後の様子でこの方がシェフのようだと分かりました。
そうこうしている内に前菜が到着。
想像していたのとは全く違う丸く盛り付けられたトップにヒラマサのお造りが幾重にも。その上には真っ赤なドライトマトが花のように飾られている見栄えも良くステキな前菜からのスタートに、期待が高まります。
頂くと、脂の乗ったヒラマサの甘みと旨味が美味しいです。そしてヒラマサの下に潜んでいた生ハムや色々な野菜と一緒にしてアンチョビソースに和えて頂くと、コレが様々な味と食感が幾重にも訪れてタマラナク美味しいです。
見た目通りの美味しさに、とても満足です。
そんな美味しさの余韻に浸った後には、スープが到着。
コチラはナンと、イタリア産の栗のポタージュとのこと。イヤー最近はモンブランに狂っていて栗づいているワタシにはウレシイ限りのスープ。
早速頂いてみると、栗の香りとやわらかな甘みが感じられる美味しいポタージュです。この時期に栗のポタージュは季節感を感じられて、栗好きとしてはとても嬉しいです。
そんな感動の次にはメインの豚肩ロースのロースト。
コレがまた素敵な一皿。綺麗なピンク色の豚肩ロースがとても美味しそうで、そこにオレンジや黄色、緑のグリル野菜が色とりどりで華を添えています。
先ずは添えてある粗塩でお肉の味そのものを味わってみます。お肉は甘くて旨味が強く美味しいです。シェフの方のお話しでは、肩ロースはロースに比べて甘みと旨味が強いので肩ロースの方がローストにすると美味しいとのこと。確かにその通りで、そのチョイスのお陰でこんなにも美味しいお肉を頂けるのは有難い限りです。続いてボルドー色のソースで頂くと、ソースの色合いはバルサミコのようですがもっと甘くフルーティなソースで、このソースで頂くとお肉のコクや旨味をとても感じて美味しいです。
そしてこのソースで頂くグリル野菜が美味しいですね。特にレンコンやニンジンのような根菜はこのソースにとても合っているように思えました。
最後はそのソースをパンですくってシッカリ頂きましたが、このパンが甘くしっとりしていて、美味しかったです。
コチラのパンは中目黒で作っている自家製パンとのこと。
頂いた料理はどれも期待以上に美味しく、カウンター席で見るシェフの流れるような所作がそのまま料理の美味しさになっているような気がしました。
そしてデザートは盛りだくさんの構成で、メインはチーズケーキ。その周りにはバニラアイス、マスカルポーネチーズのムース、リンゴのコンポートと色々楽しめる贅沢な一皿。濃厚な香りと甘さのチーズケーキや爽やかな甘さのコンポートと、一口づつ楽しみながら頂きましたが、特にマスカルポーネチーズのムースはあまりにも美味しいので、一口取っておいて最後の〆に頂いたほどでした。
最後にコーヒーを飲み干してこの日のコースを終えましたが、これで2800円というのは破格と言えるのではないかと思います。
美味しさもCPも素晴らしかったのですが、気さくなシェフを始めとするスタッフの方の接客がとても好感が持てて、美味しさをサポートしていたと思います。
お店を出る時には、この日の美味しさの満足感と幸福感で一杯になりました。
是非また再訪したいと思います。
ごちそうさまでした。
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東京都世田谷区池尻3-5-22(GoogleMAPへ)
03-6413-8552